230 MODULAR IMAGINATIONモジュラー イマジネーション サイドテーブル

2021年11月に早すぎる死を迎えるおよそ1年前の、2020年。アメリカ人ファッションデザイナーであり起業家でもあるヴァージル・アブローは、カッシーナとともに、コンテンポラリーデザインにおいて重要なテーマであるモジュール性の意味を探求し始めました。家具とともに生活する人々が積極的かつ遊び心を持って空間のアレンジに参加し、それぞれのニーズや習慣に調和させるべきだという考えのもと、アブローはこのモジュラー・イマジネーションプロジェクトを立ち上げたのです。
幾何学的で自立した２つのサイズの基本ユニットから成り、常に新しい世界を構築しながら、プライベートとパブリックの両方の環境に適応します。マットブラックの硬そうな外観の中に意外な柔らかさを秘めたモジュラー・イマジネーションは、テーブルとしてだけでなくシートとしても使用することができます。オレンジ色の専用コネクターにより複数のピースを連結して固定し、オットマン、ベンチ、テーブルなど、さまざまな用途を生み出します。ル・コルビュジエのLC14タブレ スツールなど、デザインのアイコンを生み出した基本的な価値観−機能性の尊重、表現力とシンプルな形状、卓越したクラフトマンシップ―を共有しながら、モジュラー・イマジネーションは、さまざまなスタイルやサイズの住宅に適した汎用性など、純粋に現代的な原則に基づいているのです。
カッシーナ・ラボの研究により、この製品はライフサイクルの最期には簡単に素材ごとに分解することができます。底面にある点線とハサミのマークは、自然由来のポリオールを含むポリウレタンをカットし芯材であるリサイクル木材と切り離す箇所を示しており、適切な回収・リサイクルを可能にします。