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山のアトリエ/海のヴィラ

 

山のアトリエ/海のヴィラ

物件概要
所在地:静岡県
設計監理:神谷修平 + KAMIYA ARCHITECTS
Website:https://kamiya-architects.com/
photo: Takumi Ota
photo: Takumi Ota
 
01
あるクリエイターのためのアトリエとその家族、ゲストのためのヴィラを、広大な国立公園の山と森林、そして太平洋に向かう一体現境をデザインしました。国立公園ゆえ、建築形態制限が強いうえに土砂災害のレッドゾーンにも掛かる中で、“作家が自然の中で自由なインスピレーションを育み、作品づくりに活かせる環境として、「INSPIRATION TRAIL」という建物内外を通る一本の道を設計しました。
海側の「オーシャンテラス」から、2つの建築、庭園を通じて山の「STARDAM(星見台+ダム)」まで繋がる、建築だけで自然と一体となった道が完成。土地のポテンシャルを十分に引き出しました。
photo: Takumi Ota
photo: Takumi Ota
 
 
 
02
海に向けて配置した住居では、遮るもののない一面の太平洋が広がるリビングダイニングで、波音と共にゆったりとくつろぐことができます。テラスからも出入り可能な浴室に設置したのは、心を開放する半屋外のインフィニティバス。随所に用いた石や木の表情が、心地よい安らぎをもたらします。
1階から続く屋外につくったのは「オーシャンテラス」。目の前に広がる太平洋と対峙し心を安らげるための空間です。
アトリエは、クリエイターの集中力を高めるため、より静的な山に向けて配置。大開口で森へと開かれた空間では、四季や時間、天候によって移り変わる自然から、多くのインスピレーションを得ることができます。
山へと続く庭園の先にあるのは、星を眺めるためのベッド。潅水のためのダムを土木スケールでデザインし、星見台が欲しいというクリエイターの夢を叶えました。
 
 
 
03
空間には札幌軟石や芦野石、無垢のナラ材など本物の素材を使用しているため、家具には最高品質のクオリティが必要であるし、クライアントの希望もあり、メインの置き家具は世界で最も耐久性と美しさを兼ね備えたイタリア製としました。ダイニングテーブル・チェア・リビングソファ・ローテーブル・寝室ラウンジチェア・ベッドがそのものです。
選定品はみごとにその期待に応えてくれました。アーティストにっとて必要なのはリラックスと緊張感であり、その意味で、イタリアの優れた家具はアートです。

(神谷修平/KAMIYA ARCHITECTS)

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