2025.12.03写真家|石塚元太良 作品展開催
@福岡店
本展では、現代写真の表現領域を拡張し続ける石塚元太良氏が、 建築写真を中心に代表作から最新作まで約10点を展示します。 タイトルの“Bau”はドイツ語で建築や構造を意味し、石塚氏はこ の視点から世界各地のモダン建築を旅し、フィルムカメラで空間 の 質 感 や 記 憶 を 写 し 取 っ て き ま し た 。ラ ・ ト ゥ ー レ ッ ト 修 道 院 を 契 機 に生まれ《Ondulatoire》をはじめ、ル・コルビュジエやフランク・ ロイド・ライトら巨匠建築を題材にしたシリーズ、さらにライフ ワークとして撮影を続けるアラスカの氷河の作品も公開します。
<石塚元太良 作品展>
福岡店:12月4日(木)〜2026年1月27日(火)
展示作品(予定):ル・コルビュジエ(カップ・マルタンetc)フランク・ロイド・ライト(落水荘)、フランク・O・ゲーリー(グッゲンハイム美術館)、ピーター・ズントー 他
石塚元太良
1977年、東京生まれ。
2004年に日本写真家協会賞新人賞を受賞し、その後2011年文化庁在外芸術家派遣員に選ばれる。初期の作品では、ドキュメンタリーとアートを横断するような手法を用い、その集大成ともいえる写真集『PIPELINE ICELAND/ALASKA』(講談社刊)で2014年度東川写真新人作家賞を受賞。また、2016年にSteidl Book Award Japanでグランプリを受賞し、写真集『GOLD RUSH ALASKA』がドイツのSteidl社から出版される予定。2019年には、ポーラ美術館で開催された「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展で、セザンヌやマグリットなどの近代絵画と比較するように配置されたインスタレーションで話題を呼んだ。2023年国立新美術館で行われた「Domani:明日展」でメインビジュアルを担当。近年は、暗室で露光した印画紙を用いた立体作品や、多層に印画紙を編み込んだモザイク状の作品など、写真が平易な情報のみに終始してしまうSNS時代に写真表現の空間性の再解釈を試みている。

