DESIGNERS
Ico Parisiイコ パリージ
1916-1996
イタリアの建築家、デザイナー
coの愛称で呼ばれるドメニコ・パリージは、1916年イタリア・パレルモ生まれ。
1925年一家でコモに移り住み、そこで1936年に建設の技術学位を取得。卒業後ジュゼッペ・テラーニ建築事務所の見習いとなったことから、イタリアの建築、芸術、文化の重要な人物に出会う機会を得ました。1943年戦地からコモに戻り、主に家具、展示会ブース、インテリア建築に取り組んでデザイン活動を再開。ルイーザ・アイアーニと協働し、1947年に結婚、1948年にはスタジオLa Ruotaをオープン。このスタジオは、デザインの場であると同時に、芸術、展示会、文化の場でもありました。
1950年代初頭から、パリ―ジは建築とデザイン分野の両方で更に精力的に作品を生み出しました。家具のデザインでは、当初はブリアンザの職人によるユニークな作品をデザインし、後に企業の工業製品も手掛けました。特に1958年にメダとローマのショールームを設計し最初のカタログのグラフィックも担当したフィリ・ディ・アメデオ・カッシーナ(現カッシーナ)での経験は、「エッグチェア」として知られる813アームチェアや839アームチェア、865ソファといったマスターピースを生み出しました。またセラミックやガラスなどの素材を使用した数多くの装飾美術品のデザインも手掛けるなど、戦後の芸術界の中心人物として広く知られています。
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