アメリカはシアトル北部に位置するオーカス島の「ブロックス・パーマカルチャー・ホームステッド」という、まるでパラダイスのような農園を訪れたときのこと。敷地内の中央に設けられたオープンエアのキッチンとダイニングに、すっかり心を奪われました。農園にはパーマカルチャー（持続可能な農と文化を中心とした環境や暮らしをデザインする手法）を学ぶ研修生が世界各国から集まっていて、朝、昼、夜の食事を当番が作り、みんなで一緒にいただきます。目の前の畑で採れた野菜で作ったサラダやアースオーブンで焼いたピザを頬張りながら、夜ともなれば焚き火を囲んで誰かがギターをつま弾き始める。さしずめ毎日がアウトドア・パーティーといったところ。気持ちの良い風に吹かれながら料理をしたり、食事をしたり、火を囲んで仲間とおしゃべりするのが、これほどまでに心地よいものだとは思いませんでした。
日本では梅雨が明けた夏から湿気の少なくなった秋にかけてが、アウトドア・パーティーのハイシーズンです。気のおけない友人を我が家のテラスや庭に招いてBBQを囲んでみませんか？　暑気払い、納涼会、夕涼み会、花火大会、秋にはお月見など、集うための口実には事欠きません。ホストはBBQとフィンガーフードとドリンクを用意して、気負わずカジュアルに楽しむのがオープンエアならではの楽しみ方。この場を共有するみんなの心がふわりと軽やかになるSummer Terrace Partyで、“今ここに在る幸せ”をたっぷりと味わってください。

テラスへと続くリビングもSummer Terrace Partyの大切な舞台。夏らしいコーディネートでテラスの心地よさと雰囲気をそのままリビングルームにも取り入れ、お客様をお迎えしましょう。

たとえば、L字型に大きく組めるソファSCIGHERAを夏らしいグリーンの張地に変えるだけでも、イメージががらりと変わります。サラリとした上品な質感のラグATACAMAに、涼しげな白の大理石を天板に使用したテーブルRIOをコーディネートしてみました。アウトドア用の生地で作ったクッションは、白系の中にアクセントとなる赤を入れるのがポイント。クッションとともにテラスとリビングを行き来して楽しむアクティブな空間を作り出します。

リビングから続くテラスにセットしたアウトドア家具のテーブルとチェアPRATO。木の美しさをそのまま残しつつオイルフィニッシュ仕上げをした質感は、プールサイドにも芝生のグリーンにもよく合います。もちろんこれだけでも様になりますが、コーディネートに少し手を加えれば、家にいながらバカンス気分がさらに盛り上がります。
たとえば、アウトドア用のクッションはそんな気持ちをアップさせてくれる名脇役のひとつ。イタリアの高級テキスタイルDEDARを贅沢に使った座クッションは、インテリアのアクセントになるだけでなく座り心地も最高です。さらに、ハンモックやパラソルをアレンジすれば、パーフェクト！　バスケットタイプのクーラーボックスなど小物のセレクトもぬかりなく。準備は完了。さあ、BBQに火を焼べて、パーティのスタートです。

コーディネート図

テラス テーブルPRATO table アームチェア・アームレスチェアPRATO chair リビング テーブルRIO フロアランプTWIGGY ソファSCIGHERA ラグATACAMA