WEB MAGAZINE2022.4

機能と美意識を追求する
イタリアブランドAlias

Aliasの哲学

1979年に創業したイタリアのデザインブランド、Alias（アリアス）。
創業以来、イタリアデザイン界を代表する企業として、技術的な軽さ、多用途性、革新性を最優先の価値観としてものづくりを行っています。Aliasのものづくりを語るのに欠かせない素材の一つに、アルミニウムがあります。軽さと強度、可塑性を両立させる特性があり、時代を超えた美しさを保ち、多様な構成の家具に対応できる。そして何より、持続可能であること。これらの特性により、アルミニウムは必要不可欠な技術資源となっています。

さまざまな産業の中でもデザインの分野は、素材の可能性を革新的な方法で追求するため、新しい技術に最も多く投資している分野です。デザイナーたちのクリエイティブ精神とデザイン会社としてのチャレンジ精神が掛け合わされ、機能性と美意識の絶妙なバランスでアルミニウムの特性を解釈し、新しい形式コードを定義して私たちの暮らしの一部となる製品を生産しています。

チェアのシート部分にポリエステルメッシュを使用し、一躍AliasのベストセラーとなったFRAME（フレーム）コレクション。フレーム部分にアルミニウムを使用することで、商品の軽量化とデザインの自由度を高め、さらに使用後はリサイクルできるという循環性も兼ね備えています。

鉄の3分の1の重さのアルミニウムは非常に卓越した素材で、プロジェクトごとに進化し新たな形状に成形されます。アルミニウムのエレメントで構成された製品を作るには優れた技術的ノウハウが必要で、特に設計段階では、各段階で素材の挙動を予測することに加え、目指す結果を頭の中でクリアにしつつそれに応じて最も適切な加工方法を選択しなければならない、という難しさがあります。

クリエイティブ面では時代の流れに寄り添い、そして現代の工業デザインへ注力することで、意識、観察、信頼の技術を引き立てます。新素材が求められる一方で、Aliasは既知の素材も徹底的に実験し、技術と応用研究の限界に挑戦しています。このような状況の中で、アルミニウムは流行をも超えて、未来に続いていく素材として認識されているのです。

日本初登場
＜ROLLINGFRAME 52 TILT＞

ROLLINGFRAME 52（ローリングフレーム52）は、現代のシーティングのプロポーションと、オフィスのシーティングに起きている変化に関する研究によって誕生しました。昨今のオフィスは、社会的関係性やチームワークを伴う様々な活動が行われる「ワークステーション」へと変化しています。Aliasとデザイナーのアルベルト・メダは今日のワークスタイルや製品の使い方に対応するため、ベストセラーであるFRAMEチェアを根本的に刷新。そして、揺動するティルティング機構を備えたROLLINGFRAMEチェアの機械的構造から出発し、研究を重ね、チェアのシート幅を10％拡大しました。

従来のFRAMEシリーズとは異なるコンセプトで、直径70cm、フラットでスレンダーなデザイン、物理的な抵抗を感じさせない厚みのある新しいベースが開発されたのです。ティルティングレバーやダイキャスト部品も、オリジナルのフレームプロジェクトの精神を受け継いで再設計されています。

Alias

ROLLINGFRAME 52

Alias

ROLLINGFRAME

アルミダイキャスト製の5本脚のベースとキャスターに、快適性を追求したティルティング機構を搭載し、シートとバックレストが同時に傾斜します。また、ユーザーの体重に応じて、揺動機構を制御するスプリングの硬さを調整することが可能です。クロムめっき、ポリッシュ、エナメル塗装などの仕上げはもちろん、シートと背もたれは、ポリエステルメッシュの様々なカラーバリエーション、またはKvadrat®ファブリック、Pelle Frau®カラーシステム（SC）のレザーで様々な選択肢を用意。シートクッションの付いたソフトタイプは、より快適な座り心地を提供します。

ROLLINGFRAME 52は、人間工学の原則とオフィスシーティングの最低機能要件に関するUNI 1335C規格に適合しています。また、ダイナミックで流れるようなデザインが目を引き、清潔感のある外観と高い認知度を誇る作品として、ドイツの国際的なプロダクトデザイン賞、Red Dot Design Award 2017を受賞しました。
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カッシーナ・イクスシーは、2022年4月26日(火)～4月28日(木)に東京ビッグサイトで開催される＜オルガテック東京2022＞に出展いたします。Cassina ixc.の幅広いアイテムと併せてオフィスをはじめ公共スペースに魅力的な付加価値をもたらすインテリアをご提案します。Alias ROLLINGFRAME 52 も展示されますのでぜひご覧ください。

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