サクラビア成城
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緑に囲まれたシニアレジデンス（介護付き有料老人ホーム）「サクラビア成城」のモデルルームのインテリアデザインを手掛けました。
一般的にシニア向けの高級住宅というとダークで重厚感のあるインテリアを思い浮かべますが、エントランスから格子で繋がるLDK空間をピンクベージュの壁紙とナチュラルなオーク材をベースとし、明るく温かみのある空間に仕上げました。赤味のあるやさしい色使いは顔色を健康的に見せ、気持ちも明るくします。
また、キッチンに立つことが楽しくなるよう、壁を取り払ったオープンキッチンで部屋を広く感じさせ、ダストボックスやキッチン雑貨を全て仕舞うことのできる収納をたっぷりと設けています。
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寝室はグレーのグラデーションで落ち着いた雰囲気に。暗闇の中では全ての色がグレイッシュに見えることから、日中横になるときにも夜と同じような環境で寛げる色使いにしました。また手で触れる部分にはガラスやメタルなど硬い素材は使わず、なめらかなベルベット生地のヘッドボードやざっくりとした触感のツイード生地のチェア、エッジを丸めたオーク材の家具など、やさしい手触りのもので構成しています。
間取りは1ベッドルームと2ベッドルームの2タイプをご用意しました。床材には互いの足音が気にならないようカーペットを選んでいます。
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シニア仕様ならではの機能は、デザインでカバーできるものはなるべく隠し、「誰が見ても美しい」ことを目指しました。
エントランスの壁の手すりはなくし、代わりに外出から帰ってきたときに荷物を置いたり腰かけて靴を脱げるベンチを設置。立ち上がる際につかまるアームを付けました。格子を開けて進んだ先も、手すり無しでキッチンまで手をついて進めるレイアウトになっています。
車いす生活を想定し、建具はすべて引き戸にしました。開け放したときは存在が消えて壁だけになるよう枠や引き残しを無くし、壁とぴったり揃えています。
ベッドサイドのナースコールボタンは、家具の配線ボックス内に収めました。必要な際は枕元まで伸ばして使用できます。
指力がなくても手全体で引くことができる手掛けや、車いすで膝が入るよう下部をオープンにした洗面台、2 枚引戸で大きく開口できる化粧室など、機能的でありながらもホテルのようなデザインで、いつまでもスタイリッシュに暮らしていただきたいという思いとこだわりが随所に詰まっています。
- 概要
