Re-Frontiering 2014 Exhibition

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高濱 和秀 1930-2010
九州生まれ。東京で建築を学び、設計事務所で働き始めた。
1957年ミラノトリエンナーレの為にイタリアに渡った際、ディノ・ガヴィーナと出会い、その後活動の場をイタリアに移した。
シモンにも数々の名作コレクションを残している。彼のデザインする家具は厳格さと美しいラインが際立っており、
生まれ育った極東の文化と交流を深めた西洋の文化が融合して彼独自の表現が本質的に表れている。ボローニャにて没。

プロダクト ストーリー

TULU LG ツル エルジー スタッキングチェア
TULU LG ツル エルジー スタッキングチェア
60年代はプラスチックやポリウレタンなどの新素材を使ったポップなデザインが数多く発表されており、そのような背景の中で1968年に誕生した、スチールロッドを使用した最初の製品です。
フレームにエラストベルトを張り、取り外しが可能なカバーリング構造というシンプルなデザインは、その後の同タイプのチェアのベンチマークとなっていきました。
高濱和秀のデザインは、全般的なデザインとの調和を意識していました。そのためDOGEと同時期にデザインされたTULUは、カルロ・スカルパがDOGE の為のチェアにも選んでいます。
ディノ・ガヴィーナも、「TULUは戦後の全産業デザインにおいて最も均整のとれたチェアである」と言っています。
GAJA/GAJA BAR ガヤ/ガヤ バー チェア/カウンターチェア
TULUと同様の構造のチェアです。当初小さなレストランのためにデザインされ、その成功を受けてコレクションに追加されました。
スタッキング姿も絵になります。
GAJA/GAJA BAR ガヤ/ガヤ バー チェア/カウンターチェア
DJUNA ジューナ サイドテーブル
DJUNA ジューナ サイドテーブル
20世紀のアメリカを代表するモダニスト作家ジューナ・バーンズの著書に捧げるデザインです。
MARCEL T マルセルT ネストテーブル
3サイズが1セットになったネストテーブルです。スティールロッドとMDFラッカー塗装仕上げの組み合わせは、simonコレクションとデザイナー高濱和秀の特徴がよく表れています。
simonは日本の漆塗りの技術を初めて工業化させ家具の生産に用いたメーカーです。
日本を訪れたディノ・ガヴィーナが伝統的な漆塗りに感銘を受け、ミラノトリエンナーレで出会った高濱和秀とともにその技術を今日のラッカー塗装へと発展させました。
MARCEL T マルセルT ネストテーブル


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