LEATHER

極上の心地よさをもたらすカッシーナの革
カッシーナの革製品へのこだわりは良質の素材を選択することと、丁寧で丹念な手仕事にあります。独自の厳しい基準によって選別された健康な牛の「皮」になめし、染色、乾燥、塗装など数多くの行程を熟練の手により施します。それによりしなやかさ、保湿性、耐久性、肌触りのすべてにおいて優れた「革」へと生まれ変わるのです。世界でも一握りといわれる上質な革を使ったカッシーナ・イクスシーの家具は、使い込むに従い熟成されたワインのように深い味わいと心地よさをもたらします。
カッシーナ製品に使用される輸入革はX、Y、Zの3つに、イクスシー製品に使用される革は国内産でFX、FYの2つ分類されています。どれも質感、肌触り、耐久性、着色などこだわりを持って作られています。こだわりの革を御理解いただき、空間、生活スタイルに合わせた最適な革をお選びください。
X とFX
汚れや劣化などの耐久性に優れ、お手入れが簡単な実用的な仕上げの革です。丁寧に重ねた塗膜層によって、牛の生前の傷やシワなどのナチュラルマーキングが目立ちにくくなるとともに、傷や汚れ、摩擦などにも強いので幅広いシーンでお使いいただけます。お手軽に革を楽しみたい方や、ヘビーユースで公共性の高い場所には、コーティングが厚く伸びを抑えた仕上げをしているFX が特にお勧めです。
Y とFY
実用性と革本来の風合いを兼ね備えた肌触りのいい革です。型押しのないスムースな革の独特な表情と、毛穴感のあるしっとりとした肌触りが魅力です。表面は顔料で着色しているので色あせに強く、天然のシボやシワなどの革本来の表情を楽しむことができます。また、程よいボリューム感のある革の厚さを選べるのも、このシリーズの特徴です。
Z
革の選別から加工まで、最高の仕上げを施した最上級の革です。革のもつ独特の贅沢感と肌触りの良さを最大限に引き出しています。表面の毛穴を残すことで細かい空気の層が滞留し、触れるとしっとりと吸いつくような素晴らしい感触です。ナチュラルマーキングや長い年月とともに生まれる革独特の風合いなど、革が熟成していくようすを体感できるのもこのシリーズの魅力。シリーズ最高峰の「Naturale08」は、従来の工程に加え表面を熱でプレス処理する加工を施しています。このひと手間がさらなる艶を出し、表面の凸凹を極限まで減らし、なめらかな高級感と極上の肌触りを実現しています。
※ナチュラルマーキング
牛皮には、生前についた「ナチュラルマーキング」と呼ばれるキズやシワがあります。牛の所有者を示すための烙印である「ブランド」、有刺鉄線や樹木でできたひっかき傷である「バラ傷」、寄生虫が抜け出した「グラブ穴」、糞が付着し皮膚を侵した損傷である「マニュアー」、それ以外にも虫さされ跡や牛同士の喧嘩の傷などもあります。裁断行程において、それらナチュラルマークの性質を見極め、選別しながら型入れを行い、上質な雰囲気をもったカバーが製作されます。

WOOD

繊細で秀麗そして堅牢を実現させるカッシーナの木工技術
カッシーナは伝統的技術と革新的発想で、その時代時代にエポックメイキングな作品を発表し続けてきました。しかしそれは決して容易なことではありません。木材には産地、品種、部位などによって、堅さや木目、加工のしやすさなど様々な個性があり、木の加工には経験と高度な技術が必要です。カッシーナの卓越した技術で作られた木製の家具は、天然素材が奏でる温かさや風合いで、その空間を優しく彩ります。
カッシーナの母体は17世紀から続く家具工房で、現存する最古の作品としては1760年に建造されたイタリア北西部、ロンバルディア州にあるコモの大聖堂の説教壇があります。当時の西洋の教会には常に最高水準の技術が用いられていました。その説教壇を任されたカッシーナの高い木工技術と完成度は、当時から定評がありました。年月を経てカッシーナは会社として1927年に創業し、1950年頃から近代化を図ります。そのターニングポイントとなったのが「外部デザイナーとのコラボレーション」と「大量生産のための工業化」でした。外部デザイナーとのコラボレーションは、新しい発想や斬新なデザインと、それを具現化するための技術開発につながります。大量生産のための工業化では、機械を導入した効率化や分業が進みました。この時代にカッシーナは一躍、業界のトップメーカーに成長したのです。
1957年に発表された「699スーパーレジェーラ」は、超軽量の木製椅子として有名です。デザイナーであるジオ・ポンティの軽さへのこだわりは、カッシーナの職人たちの心を動かし、この驚異的な軽さの椅子を実現させました。フレームは三角形に削り込むことで極限まで細く、シートは籐で張り込むことによって軽さと強度を両立させました。フレーム同士を継ぐ仕口は細さの中に強度を持たせるため、多面的なホゾが考案されました。その結果、軽いだけではなく建物の2階から落としても壊れない高い強度をもつ、伝説の椅子になったのです。
2007年、カッシーナは蓄積してきた木加工技術の結晶ともいうべき椅子「ピロッタ」を世に送り出します。デザイナー、ロドルフォ・ドルドーニにカッシーナが依頼したのは「カッシーナの木加工技術を余すところなく表現したアイテム」ということでした。「ピロッタ」には、立体的なカッティングや複雑な仕口を具現化し量産する、カッシーナの高度な木加工のノウハウが凝縮されています。
他の追随を許さないカッシーナの木工技術は、現在も進化を続けています。職人の技と最新のテクノロジーの融合を図りながら、常に歩みを止めない技術開発が、カッシーナを業界のリーディングカンパニーたらしめているゆえんです。またその技術は新進気鋭のデザイナーを刺激し、次々とイノベーションを生み出しているのです。
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